本物の香りが広がる世界へ

2020.9.4

「世界が本物の香りがひろがる世界へ変えていきたい」と語るのは、бабочка fragrance(バーバチカフレグランス)プロデューサーの椎名祐一郎さん。
アパレル業界で働いていた椎名さんがなぜオーガニック練り香水を始めたのか、きっかけからこれからの展望までを伺いました。

  • бабочка fragrance (バーバチカフレグランス)producer

    椎名祐一郎(しいな・ゆういちろう)さん

    1997年生まれ。
    自然と身近にある“香り”に兼ねてから興味があり、ストレス社会において癒しを与える“本物の香り”を世に広めたいとブランドを発足。

練り香水との出会い

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なぜ香水をプロデュースしようと思ったのでしょうか?

もともと何か事業を起こしていきたいという思いがあったのですが、これまで働いてきたアパレル業界と関係の深い、香水に興味を持ちました。アパレルショップでも、そのブランドの世界観やイメージに合う香水を一緒に売っているお店が結構多いと思うのですが、アパレルでの自分の経験を活かしながら、新たなことにチャレンジできるのではないかと考えたんです。
2019年の年始に香水事業を思いつき、本当にいいものを作るために1年かけて検討や試作を重ね、2020年3月に販売を開始しました。

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なぜ香水の中でも練り香水にしたのですか?

液体香水は既にたくさんの商品があるので、それとは違った形状のもので若い人にあまり知られていない練り香水に目をつけました。調べていく中で、液体の香水にアルコールが使用される代わりに、練り香水では蜜蝋が使用されることを知りました。私の友人にも肌が弱くアルコールを使用した香水をつけられないという人がいたので、肌の弱い人でも安心して香りを楽しむことができる練り香水に魅力を感じました。
また、練り香水はいろんな使い方をすることができます。ヘアオイル代わりに髪や髭につけたり、マスクの内側につけて香りを楽しむこともできます。肌に優しく、いろんな楽しみ方ができる、そんな練り香水の良さに気づき、練り香水のブランドを立ち上げたんです。

使う人にとって優しいものを

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なぜ練り香水を製作する上で“オーガニック“にこだわろうと思ったのでしょうか?

古来から人類は、身近な植物を薬草として食べたり、塗ったり、香りを嗅いだりして、傷や病気を治すために利用してきたと言われています。
練り香水の試作をしている中で脳科学の先生と出会い、嗅覚は五感のなかででダイレクトに伝わりやすいということを知りました。脳に刺激を与えるものには、化学物質ではなく自然由来のものを選んだほうがいいと感じ、私のブランドでは「天然精油」や「天然蜜蝋」による自然の香りを使うことにしました。

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実際に使用しているオーガニック原料について詳しく教えてください。

香りのもととなる天然精油は全ての生産工程においても全て自然由来の高級とされる精油を使っています。また、練り香水のベースとなる蜜蝋にもこだわり、オレゴン州の養蜂家夫妻が作る天然のものを使用しています。山奥で珍しいブラックベリーの蜜を吸って育ったミツバチが育む蜜蝋は、栄養成分が高く希少なものです。

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お客さまの反応はどうですか?

オーガニックならではの香りに、驚きや新鮮さ、でも安らぎを感じたという声をいただきます。
飾らなく高貴、散ることのない自己をイメージしたフレグランス「Timeless Rose」は、ローズに胡椒をブレンドしています。最初は「胡椒を香水に!?」とびっくりされるのですが、嗅いでいただくと、胡椒の持つ香りの魅力を感じていただけることが多いです。さりげないスパイシーな香りは胡椒だからこそ出せるもので、ローズ本来の香りを引き立てて、甘すぎず凛とした香りに仕上げてくれます。
天然の香りを絶妙なバランスで調香して、オーガニックの香りの魅力を楽しんでいただきたいと思っています。

地球にとっても人にとってもいい香り

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環境に対してどんないいことがあるのでしょうか?

バーバチカの香水は全て手作りで作っているため、大きな機械などを動かすエネルギーが必要ありません。また化学肥料を使わない事によって、生態系を狂わせるようなダメージを与えることはありません。
自然によってもたらされる「本物の香り」をこれからもずっとご提供できるよう、引き続きオーガニックにこだわり、地球にとってもお客さまにとってもいいフレグランスを作っていきたいと思います。
そのためにももっと多くの方にバーバチカを知ってもらい、「本物の香り」の魅力を伝えていきたいと思います。

本物の香りが広がる世界へ

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将来バーバチカをどういう風にしていきたいですか?

まずは数多くのハイブランドが占領するコスメ業界の中でも、皆様に認知していただけるようになることが最初のラインだと思っています。
その上で、フレグランス業界は、世界的に見てもまだ地位が確立されているようでされていない、面白い業界だと僕は捉えているので、レールの無い僕だからこそのアプローチ方法で、新しい香りの文化を幅広い世代に伝えていきたいです。

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椎名さんにとっておしゃれなエコライフとは?

「本物の香りを広める」

花本来の匂いを身にまとう人が増えていったらいいなと思っています。

Editor's note
ー取材後記ー

  • 藤原美歩

    練り香水を知ってはいましたが実際に使ったことはなかったので、とても新鮮でした。液体香水はつけたては香りをきつく感じることがありますが、練り香水はつけた直後からふんわりいい香りになれるところも魅力だなと思いました。本物の香りを広げたいという強い思いが感じられて、花本来の香りが世界に広がる未来になったらいいなと思いました。

  • 島田真帆

    自分と同世代の方が、練り香水の魅力を広めようと独自のブランドを立ち上げられていることに感動しました。また、環境にも人にも優しいことを、おしゃれに身近に始められるオーガニック練り香水に魅力を感じました。

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